大規模データのインフラストラクチャ
RustFS は拡張のために設計されています。技術的スケール、運用スケール、経済スケール、そして基盤スケールに対応します。
RustFS はクラウドネイティブとして設計されており、Kubernetes などの外部オーケストレーションで管理される軽量コンテナとして実行できます。サーバ全体は約 100 MB の静的バイナリで、高負荷時でも CPU とメモリ資源を効率的に利用します。そのため、共有ハードウェア上に多数のテナントをホストできます。
RustFS はどこでも、どのクラウドでも動作可能ですが、一般的にはローカル接続ドライブ(JBOD/JBOF)を備えた汎用サーバ上で実行されます。クラスター内の全サーバは機能的に等価(完全対称アーキテクチャ)で、ネームノードやメタデータサーバは存在しません。
RustFS はデータとメタデータをオブジェクトとして一体で書き込み、メタデータデータベースを不要にします。さらに、イレイジャーコーディング、bitrot チェック、暗号化といった機能をインラインかつ強い整合性で実行します。結果として、RustFS は卓越したレジリエンスを備えます。
各 RustFS クラスターは分散 RustFS サーバの集合で、各ノードで 1 プロセスが稼働します。ユーザー空間で単一プロセスとして動作し、軽量コルーチンにより高い並行性を実現します。ドライブはイレイジャーセットにグルーピングされ(イレイジャー計算機を参照)、決定論的ハッシュでオブジェクトを配置します。
RustFS は大規模かつマルチデータセンターのクラウドストレージ向けに設計されています。各テナントは独自の RustFS クラスターを実行し、他テナントから完全に分離されるため、アップグレードやセキュリティイベントによる影響から保護されます。各テナントは地理をまたいだフェデレーションにより独立してスケール可能です。